持ち家か賃貸か、これは永遠のテーマですよね。
一昔前なら「夢のマイホーム」が合い言葉でした。(今もですかね?)
今でも持ち家の人気は根強いですが、これからの時代を生きていく我々にとっては本当に家を買うことが良い選択なのかを考えてみたいと思います。
広めの賃貸か、思い切って家を買うか悩みますね。
目次
持ち家と賃貸のそれぞれのメリット・デメリット
ではまず、持ち家と賃貸それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
持ち家のメリット
- ローンが終われば資産になる
- 騒音をそれほど気にしなくて良い
- 家や庭のカスタマイズが自由
- 社会的信用が賃貸より高い
- 圧倒的安心感と自己肯定感が高まる
持ち家のデメリット
- 巨額のローンを抱えることになる
- 数十年に渡って一定の支払いをし続けなければならない
- 収入が減ってしまったら払えなくなる可能性がある
- 簡単に引っ越しができない
(転勤・隣人や地域トラブル) - 地域イベントへの参加や役員が回ってくる
- 固定資産税や修繕費は自己負担
賃貸のメリット
- 気軽に引っ越しができる
- 収入が減れば安い賃貸に引っ越せばOK
- ずっと新しい家に住みたいなら1~2年おきに新築アパートに引っ越すなどが可能
- 色々なタイプの物件や地域を転々とできる
- 地域イベントの参加や役員になる必要がない
賃貸のデメリット
- 社会的信用が低く見られる場合がある
- 部屋のカスタマイズが不可
- 集合住宅なら隣人トラブルが多い(騒音など)
- 家賃を払い続けても資産が残らない
ざっと挙げるとこんな感じですね。
たくさん挙げましたが、私が一番注目するポイントは赤字部分です。家を買うことで巨額の借金を抱えること、そして身動きができなくなる点です。
これ、結構なダメージではないでしょうか。
数年先は闇。先行きが不透明な時代
一昔前、それこそ昭和を生きた方々は家を買って当たり前という感覚でした。
数千万円もの借金を負ってまで家を買うことに抵抗がない、それはなぜかを考えてみると、
終身雇用
という考えが前提にあったからに他ならないのです。
それこそ名の知れた会社に就職すれば老後まで安泰、年功序列で給料は勝手に増えていく、ローンを払い終えた老後は退職金で自由自適な生活を送る。
そんな価値観が浸透していたから、数千万円という巨額の借金をしても大丈夫だとみなさん考えていたんですよね。
しかしこれからの時代はどうでしょう?
終身雇用はもはや崩壊の一歩手前まで来ています。
給料も年功序列から成果主義にシフトする企業も多いです。
退職金も昔のように満額でるでしょうか?年金なんてもう期待できませんよね。
大手はリストラを始めていて、大企業が安定なんて時代は終わりました。
明日には突然クビを宣告されるかも知れません。
そう、そんな時代に生きる我々には、数年先の社会がどうなっているか予想も付かないのです。
そんな時代に数千万円を30年ローンとか、リスク高過ぎだと感じないでしょうか?
また、会社近くに家を建てる人は多いと思いますが、会社が潰れたりリストラされたら悲惨ですよね。再就職先が片道1時間半とかになったらどうしましょう?ずっと我慢して通うハメになってしまいます。
これからは終身雇用という考えが無くなり、生き方の多様化、働き方の多様化がさらに進んでいくと、住処を固定してしまっては生きにくい社会になるかも知れません。
身軽な方が何にでもチャレンジできますし、臨機応変な対応も可能ですよね。
これらを考慮すると、これからの時代は持ち家はリスクが高いと感じています。
結局持ち家と賃貸どっちがいいの?
これからの時代の変化に対応し易いのは断然賃貸です。ですので私は賃貸派です。
しかしながら、住みやすさで言えば圧倒的に持ち家に優位性があります。それは十分理解していますので、持ち家を否定するつもりはありません。
要は、リスク回避に重きを置くか、現状のQOL(生活の質)に重きを置くか、人それぞれ価値観は違いますから。むしろ、ローンを背負って逃げ場が無く追い込まれた方が本気になって努力できる人もいるかもしれません。
ただし、現代は昔よりもリスクは遙かに高いことを理解し、十分検討を重ねた上で家を買うか判断したほうが良いと思います。
周りが買ってるから、親が買えといってるから、という理由で盲目的に家を買うのはオススメできません。
- 持ち家だと今後の人生を固定化してしまう恐れがある
- 終身雇用が崩壊すればローンを確実に払っていける保証はない
- 賃貸のほうがこれからの時代にフィットした生き方ができる