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大規模分譲地の売れてない”建築条件付き土地”へ問い合わせた話

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前回の記事の続きです。

地方都市で家を買う~土地探し編~ 建築条件付き土地って何?結婚後2LDKアパート暮らしで5年。 子どもが二人になり、家を買うことに決めました。 決めた理由はこちら。 https...

 

一目惚れした近所の大規模分譲地。坪単価30万ちょっとです。

だいたい50坪くらいなので、土地だけで1600~1700万くらいかかるんですよ!

 

めっちゃ高いですよね。地方ですよ、地方。

いくら県庁所在地付近の都心部だからって、県民の平均年収400万円もない地方のしがないサラリーマンがポンと出せる金額じゃないです。

建物含めて4500万~5000万円が相場だそうですよ。信じられません。

 

ぼく「4000万以下じゃ無理ですか?」

地元ハウスメーカーさん「んー、難しいかもしれませんね。でも大丈夫ですよ、今は低金利で40年ローンとか組めますから、4500万くらいは貸りられますよ。」

ぼく「いや、そういう話じゃなく、もっと建物安くできないんですかね?」

地元ハウスメーカーさん「安い建物って不安じゃないですか?うちは柱も床も全部無垢材使ってて、ホルムアルデヒド出ないんですよ。それに対して安い家は~…。あと気密断熱も~。それに対して安い家は~…。」

ぼく「・・・」

 

そりゃね、お金が無限にあれば3000万でも4000万でも払って良い家建てますけどね、建てたいですよぼくもね。

でも無理なんですよ。一般のサラリーマンには家に3000万も出すのは無理。

どうせ将来的に家は資産価値ゼロになるしさ。それなら土地にお金出した方が良くない?って思ってしまう。

住環境が便利な方が良くない?ってそれは人それぞれか。

 

土地も家も充実させるのは逆立ちしても無理なのでローコスト住宅で建物のランクを下げて建てようかと思いましたが、

この分譲地での売り出されている(残っている)土地はなんとすべて建築条件付き土地!

建築会社が決められているので、好きなメーカーで建てられないんですよ、困りました。

世の中にはたくさんローコストメーカーがあるのに、なんでよく分からない価格もいくらかも知らないハウスメーカーで建てないといけないのか、意味が分かりません。

 

まぁでももしかしたら、奇跡的に建物のランクを下げて合計3500万でできるメーカーもあるかもしれない、ということでダメもとで問い合わせる作戦を決行します。

 

分譲地は全部で約50区画あり、そのうちの約10区画が売り出し中でした。

他はすべて建築中か、すでに家が建っています。

残りの区画は3社のハウスメーカーが所有していたため、3社すべてにコンタクトを取りました。

目次

建築条件付き土地のハウスメーカーに問い合わせてみる

1社目は地元のローコスト住宅です。

ホームページを見ると、30坪税込1500万で建てられるようです。土地は何区画かありますが、どこもだいたい50坪で1700万円。

土地と合わせても3500万くらいで建てられますね。目標額通りです。

 

しかしまぁ…

評判が良くない

 

たくさんCMやってるので地元民なら知ってるハウスメーカーなのですが、ネットの口コミはあんまり良いのがないんです。

まぁローコストなので、安かろう悪かろうですよね。

仕様面が気になりますが、妥協できる部分であれば価格的にここでいいかなと思いました。

 

来店して説明を受けると、担当者さんは物腰柔らかくて親切丁寧。

でも仕様面の質問をすると結構はぐらかされる感じというか、あいまいな返事をされてしまうことが多かったです。

担当者が仕様をよく分かってない感じがして、なんとなくですが嫌な予感が。

そして日本は地震大国なので耐震性が気になりますよね。私はめちゃくちゃ気にしてます。

 

ぼく「耐震等級ってどうですか?」

担当者さん「1です。」

ぼく「(やっぱり…。)2か3にするには追加でいくらかかりますか?」

担当者さん「できないです

 

えっ!?

 

ぼく「できないってどういうことですか?」

担当者さん「耐震等級は1しか対応していません。」

ぼく「・・・」

 

いや、このご時世に耐震等級1しかできないって、いくらローコスト住宅でもそれはちょっと…

ということで、1社目は泣く泣く見送ることになりました。コスト的には最高だったんですけどね。

 

2社目は従業員数5名の小規模な会社。問い合わせてみると、

「ウチは4000万以下は無理ですね~(キッパリ)」

ということで、門前払いでした。

 

3社目は一般住宅だけじゃなくアパートや店舗の建設もしている会社。

土地は4区画あるんですが、4区画とも南向きの好条件。

でも一般住宅の年間着工数が少ないです。年に1棟してるかしてないかってレベルですが、今回は大規模分譲地が出てきたので4区画チャレンジしてみたそうです。

ただすごーく気になるのが、この4区画、売り出してから1年経過してるんです。

つまり、1年経って1区画も売れてないってことになります。ここ大丈夫なんでしょうか?

 

おじいちゃん建築士の登場

土地の不動産担当の方と一緒に建築士の方も同席されました。

その建築士の方、どう見てもおじいちゃんなのです。

(ここからは失礼の無いよう敬意を込めて「おっちゃん建築士」と呼びます。)

不動産担当の方曰く、おっちゃんは定年再雇用だけど1級建築士の免許を持っていて、昔は東京とかでやり手の建築士だったよ!って言ってます。

定年再雇用…経験豊富ってことですよね、むしろそんなすごい人付けてくれていいの?ラッキー!

 

とはちょっと思えないというか…(失礼

定年再雇用ってことは少なくとも65歳以上ってことですよね?(失礼

最近のモダンなデザインとか分かるのかな?(失礼

とか脳内を駆け巡りつつ、ラフデザインを見せてもらうと

 

田舎の実家感

 

和テイストなデザインだと言ってましたが、和モダンって言葉とは程遠いホントに実家みたいな家でした。

 

うん、なんか1年も契約ゼロだった理由がなんとなくわかりましたよ…。

いやおっちゃんもね、経歴はめっちゃすごいんですよ。不動産担当の人も何でうちみたいな弱小企業にいるの?とか言ってるくらいなのでホントにすごい人なんでしょうけど、

若い世代にはどうにも合わないデザインなので、非常に悩んで

 

ぼく「これってデザインとか雰囲気は変えられますか?」

おっちゃん「できますできます。自由設計ですから。」

ぼく「和な感じじゃなくてシンプルモダンな感じにできます?」

おっちゃん「できますできます。」

 

ホントか?信じるよ?

価格については、田舎の実家モデル(失礼)だと4300万くらいって言われたので、

 

ぼく「もっと安くできたりしますか?シンプルでいいのでできるだけ安くして欲しいのですが。」

おっちゃん「坪数減らして、工法も在来工法で、木を見せたりするデザインじゃなく賃貸アパート仕様のシンプルなデザインなら3700万くらいでできます。」

ぼく「耐震等級はどうですか?2か3できますか?」

おっちゃん「2ならできます。3はちょっと間取りとか制限出るので厳しいかも。」

 

耐震2が!できる!!!3700万!

 

というわけで完全に消去法ですが、ここのメーカーで話を進める方向に決めました。

南向き土地50坪1700万円、概算ですが建物30坪全部コミコミ1800万円、外構100万円、諸費用100万円で3700万円です。

目標の3500万からは200万オーバーですがまぁ許容範囲だと思うことにします。

 

建築条件付き土地って、土地価格が相場より安いみたいですね。その分建物で利益を取るっていう構図。

なので建物1800万ですが、実際は1500万くらいのものなんだろうなーと予想。

なんか悲しいですね。そこが建てたいメーカーであれば別にいいんでしょうけど、今回は土地重視でハウスメーカーは消去法で選んだので、

「ホントにこれでいいのか?」って毎日自問自答する日々を過ごしています。

でもまだ契約はしてないので、これからよく検討していけばいいですね。

 

建築条件付き土地の場合、まずは土地を契約してそれから3か月以内に建築請負契約を締結することで、初めて契約が成立します。

最初に土地を契約するので身構えてしまいますが、3か月以内に建築請負契約をしなければ土地は白紙解除になりますので、気に入らなければ解除しちゃえばいいので気が楽です。

よく言われているのが、契約するまでは”お客様対応”なのに、契約した途端に担当者の態度が豹変してずさんな対応になったりするケースがあるようです。

そうならないためにも、この3ヶ月間はハウスメーカーや担当者の良し悪しを見極める重要な期間になります。

何千万も支払って、もしかしたら一生の付き合いになるかもしれないわけですから、ハウスメーカーや担当者が親身に相談に乗ってくれるか、提案力は十分か、そのあたりも考えつつおっちゃんと仲良くしていきたいと思います(^^)

 

次の記事に続きます。

イマドキのリビング階段、吹き抜け、回遊導線を採用しない間取り建築条件付き土地で契約の話をスタートしました。(↓前回の記事) https://fuwariblog.com/kenchikujo...